ブラックジャック初心者のための究極ガイド

習得が簡単なカードゲームなので、ブラックジャックはカジノで最も人気のあるゲームの1つです。プレイ方法もシンプルで、ルールも難しくはありません。スピード感あるゲームを楽しめるため、人気があるのもうなずけます。

このガイドを読んでいる方は、ブラックジャックにあまり詳しくないかもしれません。 でもご心配なく。このガイドではブラックジャックに大切な全てを解説します。

目次

ブラックジャックのルール

ブラックジャックは、実店舗のカジノでもオンラインカジノでもプレイできるカードゲームです。1つから8つのカードデッキ(ジョーカーとルール固有カードを除く)でプレイしますが、6つ以上のカードデッキを使用するのが一般的です。

標準的なカードの取り扱いとして、すべてのデッキは一緒にシャッフルされ、ランダム性と公平性を確保するために、カッティングカードがある位置(デッキの1/2から5/6の間)に挿入されます。その後、カードはディーリングがスムーズとなるよう「シュー」へと収められます。

カードのディーリング

ゲーム開始前、参加を希望するプレイヤーはベットを行います。ブラックジャックにおいては、手札の情報が一切ない状態でベットを行います。カジノの場合は、実際のチップでベットを行います。一方、オンラインカジノの場合は、デジタルチップでベットを行います。

ベット終了後、ディーラーはプレイヤーと自分自身にカードを1枚ずつ配っていきます。プレイヤー側の2枚のカードは表向きで配られ、ディーラー側のカードは1枚が表向き(アップカードと呼ばれる)で、もう1枚が伏せて配られます。

ブラックジャックのスコア

一部例外を除き、カードの数字がそのままスコアとなります。ブラックジャックは、カードのスコア合計が21点を超えないよう、ディーラーよりも21点にできるだけ近づけて勝つことを目指します。合計スコアが21点を超えた場合、「バスト(Bust)」となり、その時点で負けとなります。ディーラーよりもスコアの合計を21点に近づけるか、ディーラーが21点を超えたら勝ちとなります!

ハードハンドとソフトハンド

ハンド(手札)にはエースが含まれているかどうかで、「ソフト」と「ハード」の2種類に分かれます。エースが含まれるソフトハンドは、スコアを2種類のどちらかにできます。

例えば、エースと8がハンドであった場合、エースのスコアを1点か11点にするかに応じて、スコアの合計を9点または19点にすることができます。この例におけるハンドは「ソフト19」と呼ばれます。追加したカードが21点を超えるようなカード(上記の例では10点など)であった場合、エースのスコアは1点となり、ソフトハンドではなくなります

ハードハンドはエースが含まれておらず、合計スコアが変動することはありませんエースとスコアが10のカードが初手のハンドであった場合、ブラックジャックとなります。ディーラーのハンドがブラックジャックでない限り、その時点で勝ちとなります。

プレイ順序

一番右側の席に座るプレイヤーから始まって時計回りに進んでいき、ターン制となっています。最初の2枚が配られると、あなたのターンとなります。所持しているハンドでプレイすることにするか、合計スコアが21点を超えるまで、ヒット(カードを追加)できます。

参加するプレイヤーがターンを終えると、ディーラーのターンへと移行します。プレイヤーとは違い、ディーラー側にはルールが設定されています。合計スコアが少なくとも17点となるまでヒットする必要があり、17点以上になるとスタンド(プレイするハンドを確定)することになります。例えば、合計スコアが20点のプレイヤーがいて、ディーラーの合計スコアが18点であった場合、勝つためにヒットすることはできず、18点でスタンドすることになります。

配当

ゲームで勝った場合、ベット額の2倍が賞金となります。例えば、$10を賭けた場合の賞金額は$20となり、$10のプラスとなります。

ハンドがブラックジャックで勝った場合、配当は高くなりますよ!カジノによって配当倍率は異なるものの、最も一般的な値は3:2です。プレイヤーとディーラー双方がブラックジャックであった場合には引き分けとなり、ベット額が手元に戻ってきます。プレイヤーとディーラー双方の合計スコアが同値となった場合も引き分けとなり、ベット額が手元に戻ってきます。

ピーキング

カジノによっては、ディーラーのアップカードがエースか10であった場合、プレイヤーのターン開始前に、ブラックジャックであるかを確認するため「ピーク/ピーキング(覗き見る)」を行うことがあります。ブラックジャックであった場合、伏せてあったカードも表向きとなり、ハンドがブラックジャックでないプレイヤーは負けとなります

ベット額の制限

ブラックジャックに関しては、ほとんどのカジノ(オフライン&オンライン)がベット額の制限が設けられています。最低ベット額と最高ベット額が設定されていることがほとんどです。

ブラックシャックの遊び方

ゲームのルールはご理解いただけましたか?次に遊び方を見ていきましょう。30分テーブルに座ってプレーするとしたら、知っておくべきコツを説明していきます。

ベーシックアクション

ブラックジャックを遊ぶにあたり、知っておくべきアクションは「ヒット」と「スタンド」の2種類です。他にもアクションはあるものの(詳細は下記)、この2種類をおさえておけば問題なくプレイできます。

ヒット

ブラックジャックにおける「ヒット」は、ハンドにカードを追加することを指します。カードを追加することで、バストとなるリスクはあるものの、スコアを21点へと近づけることができます。合計スコアが低く、21点に近づける必要がある場合には常套手段だといえるでしょう。

スタンド

ブラックジャックにおける「スタンド」はカードを追加せず、ターンを終えることを指します。スタンドした場合、バストのリスクはありませんが、スコアを高めることはできません。19点や20点など合計スコアが十分に高いため、追加カードが必要ないと判断した場合や、ディーラーのアップカードが悪くバストしそうな場合に、スタンドするのが常套手段です。

アドバンスアクション

ヒットとスタンドさえ覚えておけば問題なくプレイできますが、ブラックジャックを上手くプレイし、カジノ側のハウスエッジを下げるためには、こういった上級者向けのアクションを習得するとよいでしょう

スプリット

同じスコアのカードは2枚配られた場合(8が2枚、2が2枚、エースが2枚など)、別々の2つのハンドにスプリット(分割)することができます。スプリットした場合、それぞれのハンドに元のベット額を賭けることになるので、合計ベット額は2倍になります。

ハンドの2枚を分けた後、新たな2枚目のカードがそれぞれのハンドに配られます。例外はあるものの、どちらのハンドも通常プレイ時と変わらずプレイできます。カジノによっては、スプリットが再度可能であったりします。

ダブルダウン

最初の2枚が配られると、そのハンドを「ダブルダウン」できます。さらにカードを1枚追加することを条件に、最初のベット額を2倍にできるのです。ダブルダウンに関しては、ディーラーよりも良いハンドを持っている時のみ行いましょう。そうでないと負けてしまいます。ヒット後にダブルダウンはできず、追加するカードは1枚のみです。

サレンダー

ブラックジャックにおける「サレンダー」はプレイヤー側に有利となるため、どのカジノでも行えるものではありません。カジノによって2種類のサレンダーがあります。

  • アーリー・サレンダー:ディーラーのアップカードがエースか10であった場合、ディーラーがブラックジャックかどうかを確認する前に、プレイヤーがベット額の半額を回収できるルールです。
  • レイト・サレンダー:ディーラーがブラックジャックかどうかを確認した後、プレイヤーがベット額の半額を回収できるルールです。

インシュアランス

「インシュアランス」はサレンダーに似ており、ディーラーのハンドがブラックジャックかどうかが重要です。カジノによっては、ディーラーのアップカードがエースであった場合、ブラックジャックに対してインシュアランス(保険)をかけることができます。実際にディーラーのハンドがブラックジャックであった場合、ハンドでは負けますが、インシュアランスベットが勝ちとなります。一方でブラックジャックでなかった場合、インシュアランスベットは負けとなり、ハンドは通常通りプレイされます。インシュアランスのベット額上限は、最初のベット額の半額であることが多く、勝った場合の配当は一般的には2:1です。

ブラックジャックのベーシックストラテジー

ブラックジャックの勝率を極限まで高めたい方は、ベーシックストラテジーを参考にしましょう。ブラックジャックのベーシックストラテジーは、プレイヤーのハンドとディーラーのアップカードをもとに最適な方法を導き出してくれます

ディーラーのアップカードが強い場合(A、10、9、8、7)、プレイヤーは合計スコアが17点となるまでヒットすべきです。その理由は、ディーラーのアップカードが強い時はハンドも強い可能性が高いため、バストを狙った弱いハンドでのスタンドは得策ではないからです。

同様に ディーラーのアップカードが弱い場合(6、5、4、3、2)、合計スコアが12となった時点でヒットをやめるべきです。なぜならディーラーのアップカードが弱い時には、バストする可能性が高いため、プレイヤー側もバストしないよう注意すべきだからです。

ベーシックストラテジーの概要でしかありませんが、ヒット、スタンド、スプリット、ダブルダウンをすべきタイミングが詳細に定められています。詳しくは、ブラックジャックのベーシックストラテジーに関するガイドをご覧ください。

ブラックジャックのルールの種類

上記は標準的なブラックジャックのルールですが、どれだけのハウスエッジを確保したいかによって、カジノ側がルールを一部変更・修正していることもあります。変更されたルールでは、プレイヤーのアクションが制限されることが一般的です。プレイヤーがどうハンドをプレイできるかの選択肢が増えるほど、カジノ側が不利となります。よくあるルール変更の一覧が以下となります。

  • ディーラーは「ソフト17」でヒットまたはスタンドしなくてはならない
  • プレイヤーは9、10、11の場合のみダブルダウンできる
  • プレイヤーはスプリット後にダブルダウンできない
  • ゲームで使用されるデッキ数が異なる
  • ディーラーのピーク/ピーキングが可能かどうか
  • ゲームラウンド中のスプリットが複数回可能であるかどうか
  • エースのスプリット後に追加できるカードは1枚のみ
  • ブラックジャックの配当が2:1、3:2、6:5のどれか
  • プレイヤーの21点とディーラーのブラックジャックが引き分けとなるかどうか

ルール変更の例をすべて挙げることはできませんが、ブラックジャックではカジノ側が行えるルール変更は何十種類もあります。実店舗のカジノでプレイする場合、ピットボスにハウスルールの概要を尋ねておきましょう。またはオンラインカジノでプレイする場合、ゲームルールは細部まで確認しましょう。

一般的なゲームバリエーション

よく使用されているルールには独自の名前がついているものもあり、プレイ開始前でもどういったゲームなのか一目瞭然になっています。一般的なブラックジャックのバリエーション3選と、それぞれのルールの概要をご紹介します。

ベガス・ストリップ・ブラックジャック

名前の由来はあの豪華絢爛な街ですが、ベガス・ストリップ・ブラックジャックは世界中で親しまれているゲームです。ベガス・ストリップ・ブラックジャックのルールは、特にラスベガスではかなりプレイヤー側に有利な設定になっています。(ベーシックストラテジー使用時)そのハウスエッジはなんと驚異の0.26%です。

  • 使用デッキ数は4つ
  • ディーラーは「ソフト17」でスタンド
  • スプリット後も含め、どのハンドでもダブルダウン可能
  • エースのスプリット後に追加できるカードは1枚のみ
  • エースのスプリットは1回のみ
  • ハンドのスプリットは4回まで
  • スプリットしたエースを含む21点はブラックジャックではない
  • ディーラーのピーク/ピーキングが可能
  • スコア10点のカード2枚をスプリット可能(例:QとJ)
  • ブラックジャックの配当は3:2

このゲームバリエーションで特筆すべきルールは、3:2という配当と使用デッキ数が4つというプレイヤーに有利な設定でしょう。

アトランティック・シティ・ブラックジャック

ベガス・ストリップ・ブラックジャックと同様に、名前の由来は西海岸の街です。世界中で親しまれており、オンラインカジノでは最もよく使用されているゲームバリエーションです。ルールは似ているものの、プレイヤー側には若干不利な設定になっています。(ベーシックストラテジー使用時)そのハウスエッジは0.35%です。

  • 使用デッキ数は8つ
  • ディーラーは「ソフト17」でスタンド
  • スプリット後も含め、どのハンドでもダブルダウン可能
  • エースのスプリット後に追加できるカードは1枚のみ
  • エースのスプリットは1回のみ
  • ディーラーのピーク/ピーキングが可能
  • ハンドのスプリットは3回まで
  • インシュアランスが利用可能
  • レイト・サレンダーが利用可能

ベガス・ストリップ・ブラックジャックと比較しても、プレイヤー側に有利となるレイト・サレンダーは魅力的なオプションです。

ヨーロピアン・ブラックジャック

ヨーロピアン・ブラックジャックは、アメリカ国内では普及していないものの、ヨーロッパや他の地域では広く使用されています。紹介したゲームバリエーションの中で最も制限が多く、(ベーシックストラテジー使用時)ハウスエッジも0.65%と最高値です。

  • ディーラーは「ソフト17」でスタンド
  • ディーラーはピーク/ピーキングを行わない
  • プレイヤーは9、10、11でのみダブルダウンが可能
  • スプリットは1回のみ
  • 同じ階級のフェイスカードのみスプリットが可能(例:JとJ)

ヨーロピアン・ブラックジャックの最大の特徴は、プレイヤー側のアクション終了時までディーラーは2枚目を引きません。ダブルダウンとスプリットへの制限が強いため、ベガス・ストリップ・ブラックジャックとアトランティック・シティ・ブラックジャックよりもプレイヤーが不利となっています。しかしながら、人気のゲームバリエーションです。

ブラックジャックのマナー

実店舗のカジノでプレイする場合、参加しているプレイヤー全員が楽しみつつ、ゲームが円滑に進行するために押さえておくべきマナーがあります。

ハンドのプレイ中、カードには一切触れてはいけません。ほとんどのカジノはカードへの接触を禁止しています。続けるとディーラーから警告を受け、ゲームから退場させられる可能性があります。賭けたチップも触れてはいけず、賞金が払い出されるまでは触れないようにしましょう。状況に応じて、プレイヤーが不正にチップを取り下げたり追加することを防ぐためです。

実店舗のカジノでプレイする際、ディーラーにどのようなプレイをしたいかを明確に伝えるためのハンドシグナルがあります。カジノは騒がしいこともあり、ディーラーやカジノのカメラに自分がどういったプレイをしたいか明確に示すことができます。ハンドシグナルの概要は以下の通りです。

  • ヒット:指1本でテーブルを軽く叩く。
  • スタンド:カード上で手のひらを下にし、左右に手を振る。
  • ダブルダウン:最初に賭けたチップの横に、最初のベット金額と同額のチップを置き、それを指差しで合図する。
  • スプリット:最初に賭けたチップの横に、最初のベット金額と同額のチップを置き、「V」サインを出して合図する。

もし不安であれば、適切な声量ではっきりとどういったプレイを行いたいか口頭で伝えても問題ありません。

そして、ブラックジャックで最も大切なのは楽しむことです!ブラックジャックはプレイ予算を設定し、節度あるプレイを心掛ければ楽しいゲームです。お金を儲けようとなどとせず、楽しむことを最優先にしましょう。

まとめ

このガイドではブラックジャックの遊び方やバリエーションなど多くをご紹介してきました。ブラックジャック初心者の方も、ここまで読んでいただければプレイに必要な知識がついたはずです!カードカウンティングベーシックストラテジーなどのブラックジャック上級者向けの情報をお知りになりたい場合は、是非弊社の記事をチェックしてください

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