詐欺カジノとその手法について
最近、『詐欺カジノ』と呼ばれるサイトに関する事例が増加しています。これらのサイトは通常のオンラインカジノサイトを装っていますが、実際には別の方法で利益を得ています。プレイヤーに勝たせておいて、その後「賞金を出金できるようにするため」と称して、さまざまな支払いや手数料を要求してくる手口です。
プレイヤーが詐欺カジノの要求に応じても、賞金を受け取ることは決してできません。実際には、これらの賞金は操作されているか完全に捏造されており、プレイヤーからカジノへ何らかの支払いをさせることだけが目的となっています。
詐欺カジノが用いる手法
詐欺カジノがプレイヤーに支払いを要求する理由は、多岐にわたります。よくある理由の一部を以下の通りです。
- 取引手数料または保険料
- 決済方法の認証
- プレイヤーのVIPレベルを上げる
- 税金
これらの手法については以下で詳しく説明しますが、あくまでも一例に過ぎないことをご了承ください。詐欺カジノは非常に巧妙であり、プレイヤーを欺く新たな手口を次々と生み出します。さらに複数の手法を同時に、または順を追って使用することもよくあります。
取引手数料または保険料
プレイヤーがアカウント内に賞金を貯めて出金を申請すると、出金額の一定割合を事前に入金するよう要求する詐欺カジノも存在します。カジノ側は、出金手続きを行うのに必要な取引手数料だと主張します。
もちろんプレイヤーが入金しても、カジノが約束した賞金を受け取ることはできません。詐欺カジノは、さらに新たな支払いや手数料を要求する理由をでっちあげることもしばしばあります。
当社のクレーム解決センターに寄せられたこの 事例では、カジノがプレイヤーの出金手続きを行うために$50の入金を要求しました。
その後、プレイヤーがアカウントから$8,000を出金できるようにするため、さらに$80の入金を要求しました。さらに、プレイヤーがカジノアカウントに$27,000以上の賞金を貯めた後、出金額の1%にあたる$277の手数料を追加で要求しました。
この事例にも似ていますが、こういったカジノはプレイヤーの資金を保護するための保険として入金が必要だと主張しています。
決済方法の確認のための支払い
よくある手口のひとつに、決済方法の確認があります。この手法は、プレイヤーが過去に入金に使用していない決済方法で出金しようとする場合、詐欺カジノ以外のオンラインカジノでも利用されることがあります。
残念ながら、この手法は信頼できるギャンブルサイトと詐欺カジノの両方で使用されているため、プレイヤーがそれらを見分けるのは難しい場合があります。一般的な違いとして、信頼できるカジノは最低限の入金のみを求めるのに対し、詐欺カジノは高額な入金を要求する傾向があります。
プレイヤーのVIPレベルを上げるための入金
一部のオンラインカジノでは、ロイヤルティプログラムでより高いレベルに到達することで、出金限度額を引き上げたり、特定の機能を解除することができます。一部の詐欺カジノは、これを口実にプレイヤーに入金を促し、「VIPレベルが上がり、残高を出金できるようになる」と主張します。
この 事例では、詐欺カジノが「認証に問題があるためプレイヤーのアカウントが制限された」と主張しました。アカウントと残高を解除するために、プレイヤーは資金を入金してVIPレベルを上げ、資金へのアクセス権を取り戻すよう指示されました。
税金目的の支払い
別の口実で入金を要求する例として、詐欺カジノが「税金を支払う」として、残高の一定割合に相当する金額の入金を求めるケースも確認されています。
この 事例では、カジノは自社の規則に従い「資金を出金するには、残高の10%に相当する金額を税金として入金する必要がある」と主張しました。